2026年 年間聖句
「それは、あなたがたの信仰が、人間の知恵によらず、神の力によるものとなるためだったのです。」
コリント人への手紙 第一 2章5節
バイブルメッセージ 10月
「耳はことばを聞き分け、口は食物を味わうからだ」(ヨブ記34章3節)
かれこれ40年前のことです。アフリカ大陸の農村で仕事をするように命じられ、5年近く滞在した時のことです。日頃から接するのは農家の方でしたが、羊やヤギ、乳牛なども飼っておられる農家が多いでした。家畜を放牧させる羊飼いの働きを、おもに若者たちが担っていました。
ある時、山の頂きから、眼下に広がる不思議な光景を垣間見ました。一つの水場に、三方角から、別々の羊の群れが同時に集まってきた時のことです。三つのそれぞれ別々のチームの羊飼いたちは、知り合いなのか和やかに談笑している様子でした。一方、三つの羊の群れは互いに入り交じり、結果、巨大な一つの群れになりました。帰宅する時間になって、羊飼いのそれぞれのリーダーが、羊たちにかけ声をかけて帰宅の途につくときに、三つ巴となった一つの群れは、それぞれの羊飼いの声を聞き分け、それぞれの元の群れに見事に分かれ、羊飼いについて帰ってゆきました。
不思議に思った外国人の私に、となりに座っていた村人が教えてくれました。羊は臆病な動物だが、ひとつだけ取り柄があると。その取り柄とは、羊飼いの声を聞き分けることができことだ、と教えてくれました。それだけではなく、その村人の方は、「私たちも羊のように、すべてを創った神の声を聞き分けられるなりたいものだ」と、言葉を残して立ち去ってゆきました。
聖書の中に、「主は私の羊飼い」(詩篇23篇1節)と告白する言葉があります。人を羊に喩え、人を創られたひとりの神である主(しゅ)を羊飼いと告白する箇所です。別の聖書の箇所では、知恵と繁栄を極めた有名な王ソロモンが、創り主に願った祈りが聖書に記録されています。その祈りの願いは、「聞き分ける心をしもべに与えてください」というもので、ソロモンの願いは聞き入れられ3000年後の今日にも名を残した王様になりました。
昨今、インターネット、スマホやタブレット、SNSの普及、さらには、AIが日常生活に取り入れられ、作業の効率化が図られたりする反面、「フェイク」という言葉も日常化してきています。何が真実で、何が偽物なのか、ことばを聞き分けることが、以前よりも増して必要とされています。
冒頭の聖書の言葉は、苦悩の中に生きたヨブという人物に、友人のひとりが語りかけた言葉です。「耳はことばを聞き分ける」と告げていますが、その意味は、さまざまな声の中にあって、創り主である神のことばを「聞き分けよ」と勧めている箇所です。
そういえば、創り主である御子イエス・キリストも同じ教えをしています。「わたしの羊たちはわたしの声を聞き分けます。わたしもその羊たちを知っており、彼らはわたしについて来ます。」(ヨハネの福音書10章27節)。
ホームページをご覧になっておられる方へ、「聞き分ける心を与えてください」という願いを聞いてくださる神である[主]イエス様に礼拝をささげる教会に、一度いらしてみませんか。教会はあなたのことを心から歓迎しますし、何よりもイエス様はあなたがいのちの道を歩むことを喜んでくださいます。



